今回は同名著書シリーズ「フェイク」と「FAKE」です。
まずは楡周平の「フェイク」(角川文庫)。
銀座の高級クラブを舞台とし、主人公はその店の冴えないボーイ。店のママの専属運転手のアルバイトを始めたことから人生が大きく変わりだします。銀座のクラブのシステムや博打の仕組みが良くわかり読んでいて面白かったです。
楡周平のその他の作品では、「Cの福音」から始まる浅倉恭介シリーズや「ガリバーパニック」もお薦めです。
次に五十嵐貴久の「FAKE」(幻冬舎文庫)です。
興信所で働く主人公と美人東大生が区議の息子の浪人生を芸大に受からせるべくセンター試験で完璧なカンニングを実行する。うまくいったと思ったところで、何者かのリークで失敗してしまう。実はこれは誰かの罠だった。この失敗により、すべてのものが職や地位を失ってしまった。すべてを失った彼らが入念なイカサマを仕掛けて復讐に出る、といったストーリー。
軽めのストーリー展開ですので、さらっと読めると思います。
五十嵐貴久の他の作品では、「交渉人」「安政五年の大脱走」「相棒」などがお薦めです。
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