第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作の染井為人作「悪い夏」を取り上げます。
作者は芸能マネージャーやミュージカルプロデューサーを経験していることもあり、非常に今風な文体に感じました。
生活保護者と役所の担当のやり取りが、いつの間にかヤクザやシングルマザーも交わり、とんでもない展開になるという…どうしようもない登場人物が、どうしようもない結末を迎えるという内容で、一気に最後まで読み切りました。
どうしようもない中にも人間の心の動きの描写が秀逸で、共感できるところも多々あり、人間一歩間違えるといろんな結末があるということを改めて考えさせられる(そこまでシリアスではないですが…)話でした。
読み終えた後は逆説的になぜか「頑張って仕事をしよう」という気持ちになりました笑
ぜひご一読ください!!
コメントをお書きください